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THE VINTAGE VOL.02

French Army Bourgeron Trousers

アイテムを企画する上で、デザインやインスピレーションの源泉となるヴィンテージ。

今回は弊社が所有するフレンチワークトラウザーをご紹介します。

リアルなワークアイテムならではのディテールが見られる珠玉の逸品。

ヴィンテージの持つ独特の世界観をご覧いただけます。

  • 主に軍の基地内で作業用に穿かれていたと思われる1910年代前後のアーミーワークトラウザー。

    所謂、Bourgreon Trousers と言われる逸品です。

    Bourgreon(ブジュロン)は1800年代後半のフランス陸軍の作業着の事。

    トラウザー以外にもジャケットも存在し、様々なファブリックで作られている古着市場でも人気のアイテムです。

    当時の資料から、トラウザーの上に同生地のジャケットを羽織っている姿を見ることができます。

    ジャケットは運動性を損なわないようにオーバーサイズで着用し、ベルトで締めるのが主流のスタイルだったようです。

    またトラウザーは裾に行くにつれテーパードがかかっています。

    これも作業時の裾のもたつきをなくすためのものと考えられます。

  • 当時のステンシルスタンプ。

    検品年らしき数字が押印されています。

MILITAIRES EQUIPEMENTS (Military Equipment)の刻印の入ったメタルボタン。

 

ボタンはもちろん手縫いで取り付けられています。

 

ボタンのコンディションも良好です

 

サスペンダーボタンも付属。

カン止めの代わりに施された補強。

 

局部的な補強の為に作られた太い糸を使って手縫いされています。

 

古着だからこそのディテールです。

  • コインポケットのような小さなポケット。

    こういったかわいらしいデザインも古着の魅力。

  • 裾も手縫いで仕上げられています。

    ちょっとしたところに当時のリアルな風景を想起させるポイントが詰まっています。

  • このトラウザーはリネン素材のヘリンボン生地。

    ワークトラウザーだけあって、リネンであっても生地は厚手でしっかりとしています。

    リネンならではの凹凸感がたまらない生地感となっています。

  • ざくっと紹介させていただきましたこのワークトラウザー。

    ヨーロッパ古着らしい、作業着でありながらどこかファッショナブルなデザイン。

    現在、この生地をもとにオリジナルの生地を開発中です。

    リネン特有の質感をコットンで再現できないか、どんなアイテムにこの生地を落とし込むか。

    様々なことを考えて企画を進行しています。

    アイテムは来年春夏のコレクションに出す予定です。

    是非、続報をお楽しみにお待ちください。

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