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THE VINTAGE VOL.03

LEVI'S 504ZXX

アイテムを企画する上で、デザインやインスピレーションの源泉となるヴィンテージ。

今回紹介するヴィンテージはLEVI'S 504ZXX。

ヴィンテージ市場でも人気の501ZXXのユースバージョン(ウエスト27~29インチ)として知られる一本です。

ヴィンテージといえばXX。

王道ともいえるアイテムをご紹介します。

  • 1954年頃から1960年代にかけて販売された501ZXX。

    これはそのユース版(青年向けサイズ)として販売されていた一本となります。

    ジーンズがファッションアイテムとして市場に広がり始めた時代に作られた、
    LEVI'Sがファッションを意識して作った一本です。

    501ZXXと一口に言っても、製造年などによって細かなディテールは異なります。

    ベルトループのオン・オフ、革パッチか紙パッチか、隠しリベットはあるかないか、ジッパーの種類は何か等々。

    この504ZXXはギャラ無しの紙パッチ、ベルトループはオフセット、ジッパーはタロンという点からおそらく、1960年代前半に製造されたものと推測できます。

    ゴールデンエイジの501XXや人気の66に比べ、市場価値的にはそれほど高いものではありませんが、
    XXの醍醐味や古着の面白さを味わわせてくれる一本であることに変わりはありません。

    では細かなディテールも見ていきましょう。

ザ・ジーンズといった面構え。

 

フロントはもちろんジッパーフライ。

 

バックポケットのアーキュエイトとビッグEの赤タブ。

 

これぞリーバイスといった存在感があります。

  • トップボタン。

    50年以上も前のものの為錆びついていますが、雰囲気が出ています。

  • バックポケット。

    LEVI'Sを象徴するアーキュエイトと赤タブ。

    100年以上の歴史を持つ、普遍的なデザインです。

  • ジッパーはタロンのセミオートマチック。

    501Zといえばグリッパーが有名ですが、
    60年代前後からタロンのセミオートも見られます。

    生機(キバタ)のデニムに付属している為、うねりが生じています。

  • センターループはオフセットの仕様。

    付属していた紙パッチは穿くうちに紛失。

    もとはギャラ無しの紙パッチが付属しており、
    504ZXXの印字があったようです。

銅製のリベットは打ち抜きで取り付けられています。

LEVI’Sらしい赤耳のセルビッジ。

 

裾のあたりにもヴィンテージらしさを感じます。

  • まさにヴィンテージブルーといった美しい色落ち。

    デッドストックではないものの、購入時は濃紺だったものが、
    穿き込むことで見事な色に変化していきました。

    デニムの魅力は色落ちだということを再認識させてくれます。

  • 我々が憧れるXX。

    ヴィンテージの王様であり、永遠のスタンダード。

    LEVI'Sはまさに我々の原点であり、モノづくりのお手本であり続けています。

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