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THE VINTAGE VOL.04

RED WING 877

アイテムを企画する上で、デザインやインスピレーションの源泉となるヴィンテージ。

今回はRED WING 877をご紹介します。

ヘリテージファッションの定番ブーツともいえるRED WINGの顔です

1980年代のRED WING 877

 

ヴィンテージというのには新しい個体ではありますが、

それでも約40年も前のもの。

 

所謂”アイリッシュセッター”は

ヘリテージファッションや古着好きだけでなく、

ファッションに精通した人なら一足は持っていると言っても

過言ではないくらいの定番ブーツです。

  • 877は1952年にリリースされた8インチ丈のハンティングブーツ。

    1950年に877に先行して販売された854というハンティングブーツの
    レザーが猟犬のアイリッシュセッターの毛並みを想起させる色だったことから
    "アイリッシュセッター"という通称がつきました。

    877に限らず、レッドウィングの赤茶色(またオレンジや黄色みがかったレザー)のブーツは
    アイリッシュセッターという愛称で親しまれています。

  • "アイリッシュセッター"という通称が普及していく中で
    タグにもその猟犬が描かれるようになりました。

    最初期のアイリッシュセッターにはハンティングブーツらしく、
    ハンターが描かれていましたが、1954年頃より猟犬アイリッシュセッターが
    描かれるようになりました。

    50年代の犬タグは四角の刺繍タグでしたが、
    時代が進むにつれ、プリントタグとなり、
    形も半円となったり、四角に戻ったりと変遷します。

    この877の犬タグはプリントの四角タグ、
    また"MADE IN USA"の表記があることから
    1980年代に販売されたものと推測できます。

  • RED WINGらしいトラクションソール。

    RED WINGのロゴが刻まれているソールは1970年代後半以降のもの。

    安定性が高いこのソールを採用したことで、
    ハンター以外のワーカーたちにも支持されました。

最初の販売から70年近くが経つ名品877。

 

アメリカが最も繁栄した時代を影で支えたワーカーたちの

足元を守ってきたブーツ。

 

ワークやハンティング系のアイテムを

手掛ける時に877との相性を考えるなど、

その意匠から学ぶことは非常に多いです。

 

そういった点でもインスピレーションの

源泉となる大切なブーツです

 

 

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