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Leather Materials レザー素材について

レザー素材についてのお話

オルゲイユの主力アイテムとして、豊富なラインナップを誇るレザージャケット。
ホースハイドを中心に、ステアハイドやムートンなど、様々なレザーをご用意しております。
レザーはその種類の違いはもちろん、鞣しや染色、仕上げの方法によって、出来上がる革の表情が全く異なるのが魅力。
今回はオルゲイユのレザージャケットに使われている革をそれぞれの特徴を交えてご紹介します。

  • 【鞣しについて】

    動物の「原皮」を素材としての「革」に加工する工程。
    鞣すという加工を施すことで、「皮」は「革」に生まれ変わり、腐敗や硬化をしない「素材」になるのです。

    ■植物タンニン鞣し

    植物の渋を使用する鞣し方。
    渋とは植物に含まれるポリフェノールのこと。
    古くからの鞣し方法で、時間と手間がかかることで有名。
    自然由来の方法である為、環境にもやさしく、環境保全の観点からも再評価されています。

    ■クロム鞣し

    金属の化合物を使用する鞣し方。
    現代では多くの革素材がこの「クロム鞣し」により作られています。
    タンニン鞣しに比べ、低コストで仕上がりまでの時間が早いのが特徴。
    柔軟で弾力性に富み、熱に強く、発色が良いので様々なレザー製品に使われています。

    ■コンビネーション鞣し

    植物タンニン鞣しとクロム鞣しを複合させた鞣し方。
    先にクロムで鞣し、その後タンニンで鞣す場合が多くなっています。
    それぞれの鞣し方の欠点を補い、良いとこ取りした製法です。

  • 【染めと仕上げについて】

    鞣しにより革の性格の土台が作られ、染めと仕上げでそれがより際立ったものとなっていきます。
    この染めと仕上げにより最終的な革の性質が決まるのです。

    ■素仕上げ

    染料で革を染めた後、余計な薬品を使わずに素のままに近い革の状態に仕上げる方法。
    原皮のキズやシワを隠さずに、革本来の表情を楽しめるレザー好きにはたまらない仕上げ。
    革の色が徐々に落ちる、玄人好みの経年変化が特徴。

    ■顔料仕上げ

    染めの工程の後に、革の表面に顔料を吹き付けて、レザーの表情をつくる仕上げ。
    経年変化により表面の顔料が剥がれることで、下地とのコントラストや、ヴィンテージのようなひび割れを楽しめることができます。

    ■熱仕上げ

    染料で革を染めた後、高温の熱で表面を焦がし、艶とムラ感を出す方法。
    原皮のキズやシワ、血筋はそのままの仕上げ。
    最初は光沢感があるものの、徐々にマットな表情へと変化していきます。

    ■オイル仕上げ

    染料で染めた革の仕上げにオイルのみを用いる製法。
    素仕上げの状態にオイルを塗布したシンプルな仕上げ。
    レザーのくすみやムラ感が出て、ヴィンテージのような雰囲気になります。

  • 【フルベジタブルホースハイド(2.0mm)】

    ■OR-4141 Motorcycle Jacket

    ■OR-4160 Cossack Jacket(近日入荷予定、約1.0mmまで贅沢に漉いてる。)

    素材:馬革
    鞣し:植物タンニン
    染め:染料・芯通し
    仕上げ:素仕上げ
    厚み:約2.0mm

    説明:
    オルゲイユのホースハイドジャケットの中でも一番厚みのあるレザー。
    上質の馬革を植物タンニンの槽に長期間漬け込み鞣したレザー。
    タンニンが詰まっている為、革自体が硬く、「ギュッ、ギュッ」と独特の音が鳴る。
    革に余計な加工を施していない、「素仕上げ」の為、革特有の表情を楽しめる。

    経年変化:
    最初はマットだが油分を多く含んでいる為、着用を重ねることで美しい艶が現れてくる。

■OR-4141 Motorcycle Jacket

  • 【フルベジタブルホースハイド(1.6mm)】

    ■OR-4010 Aviation Coat

    素材:馬革
    鞣し:植物タンニン
    染め:染料・芯通し
    仕上げ:素仕上げ
    厚み:約1.6mm

    説明:
    北欧産の馬革を使用したフルベジタブルタンニン鞣しのレザー。
    革全体に均等にタンニンが染み込むように鞣され、余計な薬品は使われていない。
    馬革特有のキズやシボなどを楽しめる革となっている。

    経年変化:
    最初は光沢感が抑えられているが、着込むことで徐々に艶が増してくる。
    深みのある上品な光沢感が魅力のレザー。

■OR-4010 Aviation Coat

  • 【ホースハイド(コンビ鞣し)】

    ■OR-4035 Car Coat

    ■OR-4036B Varsity Jacket (旧製品)

    素材:馬革
    鞣し:コンビ鞣し(クロム・植物タンニン)
    染め:染料・茶下地
    仕上げ:顔料
    厚み:約1.3mm

    説明:
    クロム鞣しで原皮を鞣した後に、タンニンで鞣したコンビネーション鞣しを採用。
    耐久性に優れつつもタンニン鞣しのような表情もあるレザー。
    先に革を茶色に染め、その上から黒色をのせている為、経年変化により下地の茶色が顔を覗かせる。

    経年変化:
    最初は光沢感が強いが、徐々に光沢感はなくなり、顔料が割れ、下地の茶色が姿を現す。
    ヴィンテージのレザージャケットのような風合いを楽しめる革。

OR-4035 Car Coat

  • 【ホースハイド(コンビ鞣し)】

    ■OR-4002C Cossack Jacket

    ■OR-4055 Ulster Coat (旧製品)

    ■OR-4067B Sports Jacket (旧製品, レザーを漉き、最終的に厚さ0.8mm前後に仕上げている。)

    素材:馬革
    鞣し:コンビ鞣し
    染め:染料・芯通し
    仕上げ:熱仕上げ
    厚み:約1.3mm

    説明:
    染料で染めた後に熱を革の表面に加えることによって独特のムラ感と艶を出させている。
    原皮のキズやシワ、血筋などは隠しておらず、個々の革の持つ表情を楽しめる。

    経年変化:
    新品時の艶は着用を重ねることで落ち着いてくる。
    染料の色落ちとコシのあるレザーの凹凸感を楽しめる。

■OR-4002C Cossack Jacket

  • 【ホースハイド(コンビ鞣し)】

    ■OR-4081 Single Riders Jacket

    ■OR-4117 Board Track Jacket (旧製品)

    ■OR-4139 Aviation Coat

    素材:馬革
    鞣し:コンビ鞣し(クロム・植物タンニン)
    染め:染料・茶下地(ブラックのみ)
    仕上げ:顔料
    厚み:約0.9mm

    説明:
    小型の馬の皮を鞣したレザー。
    コンビ鞣しを採用し、適度な弾力と硬さを持ち合わせている。
    厚みはやや薄めの約0.9mmで馬革の中では軽く、運動性もあり、着やすいのが特徴。
    ブラックの下地は茶色で染めている為、経年変化と共に表情に大きな変化が出る。

    経年変化:
    最初は光沢感が強いレザーだが、着用を重ねることで顔料が剥がれ、茶色の下地が顔を出す。
    表面がひび割れるような、目に見えやすい経年変化となる。

■OR-4081 Single Riders Jacket

■OR-4117 Board Track Jacket (旧製品)

■OR-4139 Aviation Coat

  • 【ムートン】

    ■OR-4118 Mouton Jacket

    素材:羊革・羊毛
    鞣し:植物タンニン

    説明:
    現存する世界で最も古いレザータンナー、スペイン・コロメール社製のムートンを使用。
    植物タンニンで時間を掛けて鞣している。
    長く、美しい毛並みを持ち、保温性は抜群。

    経年変化:
    着用と共に、表面がひび割れしていき、下地が少しずつ出てくる。

■OR-4118 Mouton Jacket

  • 【ステアハイド】

    ■OR-4002B Cossack Jacket

    素材:牛革
    鞣し:クロム
    染め:染料
    仕上げ:オイル
    厚み:約1.2mm

    説明:
    アメリカ・テキサス州産の牛革を使用。
    着用しやすいように柔らかく仕上げている。
    染めとオイルによる仕上げのみの為、原皮のキズや血筋はそのままに近い。

    経年変化:
    オイルメインテナンスを定期的に施すことで深い色合いに変化していく。
    最初から柔らかい革だが、より柔軟性が増していく。

■OR-4002B Cossack Jacket

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