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Leather Jacket Story

レザージャケットの小話

事務所に半裁されたフルベジタブルタンニン鞣しのホースハイドが届きました。

来シーズン用に仕込んでいたものの仕上がりチェックの為です。

レザーは同じレシピで鞣し、仕上げても、毎回少しずつ表情が変わるもの。

安定した商品をお客様に提供する為には仕上がりチェックは欠かせません。

オルゲイユのレザーの中でもフルベジタブルタンニン鞣しのホースハイドは特別なもの。

仕上げで革に化粧を施さない、「素仕上げ」は素材の持つ表情を一番に楽しんでいただけるものです。

それだけに、革本来の傷や皺、汚れは隠せず、使える部分も限られます。

個々の革に表情の違いは必ずあるということを理解し、丁寧にものづくりをすることが重要なのです。

  • 作り笑顔がぎこちない私たち。
    せっかくなので記念撮影をしました。
    170㎝前後の男性2人分の巨大なレザー。
    こちらは馬革ですが、牛革になるとさらに大きくなります。
    この大きなレザーを裁断しジャケットにしていきます。

  • 半裁されたレザーが並びます。
    パッと見た感じは同じですが、それぞれ微妙に色味や皺の入り方が異なります。
    この違いは天然素材のレザーには必ずあるもの。
    少しずつ表情の違うレザーをいかに調理するか。
    職人さんの腕の見せ所です。

写真のように皺の付き方はそれぞれ異なります。

 

また傷や汚れも存在しており、実はジャケットには使えない部分も少なからずあります。

 

大型のホースハイドであっても半裁のレザー1枚から1着のジャケットが作れるとは限りません。

 

1着のジャケットを作るのに、何頭分もの革を使用することも…。

 

それだけに、表情の違うレザーをいかにバランスよく裁断し組み立てれるかが重要となってきます。

 

オルゲイユのレザージャケットを手掛ける工場では仕上がったレザーを1度すべて並べ、

1着に使うレザーを個々に選別し、表情の近いレザーを組み合わせて1着を作り上げています。

 

非常に時間と手間のかかる作業をする。

 

プロフェッショナルの誇りが詰まった仕事です。

せっかくなので、経年変化もご紹介しましょう。

 

こちらはSTUDIO D’ARTISAN恵比寿の店長・中村が数か月着用したもの。

 

もとは2.0㎜程ある厚みのレザーを1.0㎜近くまで漉いている為、しっかりとしたコシが残っています。

 

そのコシにより、皺が定着しやすく、写真のようにくっきりとした腕の皺につながっています。

 

中村のブログやインスタでも経年変化レポートやスタイリングが見られます。

 

恵比寿店のブログはこちら。

http://www.dartisan.co.jp/shop/ebisu/blog/

インスタはこちら。

https://www.instagram.com/darti_ebisu/

 

屋号はSTUDIO D’ARTISANではありますが、中村はオルゲイユがかなりお好きな様子。

 

ダルチザンとオルゲイユのミックススタイルもご覧いただけます。

 

もっともっとオルゲイユのスタイルを提案してもらいましょう。

ジャケットになる直前のレザー。

 

いかがでしたでしょうか。

 

綺麗に仕上がったレザーでも最終的に使える部分はほんの少しだけ。

 

1着を作り上げるのには相当な時間と手間を要しています。

 

それだけにレザージャケットは革製品の中でも特に貴重なものなのです。

 

そんなことが少しでも伝わりましたら幸いです。

 

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